鳥取・福田養蜂場に聞いた「はちみつのひみつ」

鳥取・福田養蜂場に聞いた「はちみつのひみつ」

「ニッコリーナ プチ 鳥取フェア」(京王百貨店 新百合丘OPA内)で好評発売中のはちみつ。生産者である鳥取·福田養蜂場さんに「はちみつのひみつ」を教えていただきました。

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福田さんご一家は、昭和初期からみどり豊かな鳥取県東部で養蜂と稲作を営んでいます。現在は主に社長と妻でお料理じょうずの恭子(やすこ)さん、そして働き者の長男邦宏さんで、はちみつを生産しています。


お米づくりと養蜂には、実は密接なつながりがあります。
春にみつばちが蜜を集めてくるのは、福田養蜂場の田園に広がる一面のレンゲ畑。
レンゲはマメ科の植物で、根っこにすむ「根粒菌(こんりゅうきん)」が空気中の窒素を植物の栄養素に変えてくれるという特徴があります。レンゲの花が終わるころ、一緒に田んぼにすき込むことで栄養たっぷりの有機肥料になるのです。

レンゲ畑を耕す様子(福田養蜂場提供

 

レンゲのほかにも、鳥取砂丘周辺に咲く「アカシア」や周辺の山々に自生する「トチ」など、鳥取のゆたかな自然の中で養蜂をつづけています。

 

ひみつ①スプーン一杯、一生分

鳥取の福田さんのご自宅にお邪魔すると、恭子さんがお茶とてづくりの甘味でもてなしてくれました。添えられた季節の草花、そしてひとかけらの巣蜜(はちみつ入りの巣)がなんとも愛しい。

恭子さんお手製のはちみつプリン、ハニースカッチキャンディ、自家製カスピ海ヨーグルトに
季節の果物、巣蜜、季節の草花のおもてなしプレート(福田養蜂場提供)

 

みつばち一匹が一生で集めてくる蜜の量はティースプーンに約1杯だそう。どれだけ貴重なものかがよくわかります。

 

ひみつ②生まれより育ちが肝心


採蜜のようすも見させていただきました。

巣箱の中に女王蜂の姿を発見!

一匹だけひときわ大きい女王蜂ですが卵のときはほかのみつばちと変わりません。違うのは食べものと部屋。王台と呼ばれる特別室でローヤルゼリーを食べることで、女王蜂に育つのだそうです。


ピンク色のしるしがつけられているのが、女王蜂

 

ひみつ③こんなに違う蜜の味

「単花蜜」はその名のとおり単一品種の花の蜜からできているはちみつ。
蜜源となる花の場所にあわせて巣箱を移動し、みつばちが特定の花の蜜だけを集めるよう促します。

今回フェアで販売している「レンゲ」はその豊かな香りと上品な甘さで人気です。

 

「百花蜜」は複数の種類の花の蜜が合わさったはちみつ。
季節ごとに多様な花の蜜が混ざり合った濃厚な味わいで、山花の野性味も感じられます。パンに塗るなど、はちみつの味をしっかり感じる使い方がおすすめです。

 

福田養蜂場にはもうひとつオリジナルはちみつがあります。
「福蜂蜜」というネーミングのこちらのはちみつは、鳥取らしい蜜源「トチ・アカシア」と、福田養蜂場で田園に種まきをしている「レンゲ」のブレンドです。

福蜂蜜は花々の風味が豊かで甘味も濃厚でありながらクセが少ない、バランスのいい味わいになっています。

 

ひみつ③キッチンにはちみつを

福田家のキッチンには、はちみつが欠かせません。
お料理じょうずの恭子さんに使い方のコツを聞きました。


 福田さんのキッチンには梅やにんにく、らっきょうなど季節のはちみつ漬けや、
はちみつのみで仕上げたジャムがたくさん並んでいます(福田養蜂場提供)

 
調味料を使う順番は「さしすせそ」ですが、はちみつは最後に入れます。
炒め物は火を止めてから。少量でも香りとつやが出ます。

福田家の影響で我が家もキッチンにはちみつを常備するように 

 

ぜひ、ご自宅でもためしてみて下さい。

 

【鳥取フェア情報】

日程:2025年1月31日(金)まで
場所:京王百貨店 新百合丘OPA店 「ニッコリーナ プチ」

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